転職活動をする中で、多くの人が気になる点の一つに、会社を辞めるタイミングがあります。転職希望先の企業から採用されたという通知をもらうまでは、現在の職場へは何も通知しないのが仕事探しの大前提となるため、現在の職場にとってはある日突然退職届を提出されるということになり、ある意味青天の霹靂というわけです。
そこで、「会社を辞めるベストのタイミングはいつか？」という疑問が沸くというわけです。
当たり前ですが、転職をするためには、現在の会社を辞めなければいけません。円満に退職できれば、その後も気持ちよく新しい職場で働くことができ、以前の会社の人と顔を合わせても気まずくなる心配はないでしょう。しかし、後味の悪い辞め方をしてしまうと、その後の社会生活にもマイナスの影響が出る可能性があります。
ここでは、スムーズに転職するために、現在の会社を辞める最適なタイミングについて確認していきます。
繁忙期は避けた方が良い
一般的には、年度末の3月や年末の12月に退職者が増える傾向にあります。辞める側からすると、新年度や新年を迎えるタイミングで、転職先での新たなスタートを切れますので、一つの区切りとして良い時期と言えそうです。
一方で、現在の会社側からすると、年度末の3月や年末の12月は繁忙期にあたることも多く、引き留めに合う可能性もありそうです。
なるべく、円満に退職するためには、こういった職場が繁忙な時期を避けて、退職時期を調整したほうが、波風を立てずに転職できるでしょう。
もちろん、新しい転職先が思い通りのタイミングで決まるわけではありませんし、担当する業務やプロジェクトの性質などによって、繁忙期も変わってきますので、各々の状況に応じて判断しましょう。
退職する１～３ヶ月前に上司へ相談しておこう
転職活動をする際は、必ず特定の時期までに転職先が決まるという保証はどこにもありません。しかし、真剣に仕事探しをしていて、自分のスキルや経験に合った転職先にトライしている人なら、採用までこぎつけることは十分に可能です。
次の転職先が決まってから、上司に辞める意思を伝える人は多いのですが、できれば辞める１ヶ月から３ヶ月ぐらい前に、直属の上司には相談という形で、辞める意思表示を伝えておくのがおすすめです。「この日に辞めます」というのではなく、「こういう理由で転職先を探しているのでお伝えしておきます」という程度でも良いのです。
もしも、直属の上司と馬が合わず、上司こそが転職を決意した原因だという場合でも、大人の対応できちんと上司に報告するのが筋です。この手順を踏まずに、いきなり人事部へ退職の手続きに行ってしまうと、上司からの心象はもちろん悪くなりますし、円滑な退職の妨げになったり、遺恨を残すことにもなってしまいますので、おすすめできません。
