転職を考える際に、「これまで経験してきた業種や業界で、さらにスキルアップ・キャリアアップを目指したい」という人もいれば、「経験のない業種・業界で自分の可能性を試したい」「未知の分野で新しい経験を積んで自身の幅を広げたい」という人もいるでしょう。
ここでは、後者のように、未経験の業種・業界へ転職を考える場合の「注意点」や「おすすめの業種・業界」について確認していきます。
まずは転職先でどのようなキャリアを積みたいのか？をしっかり考えよう
未経験からの転職は難しいとよく言われますが、必ずしもそうではなく、積極的に採用している業界もあります。ただし、未経験といっても人によって状況が異なるため、どの業種・業界がおすすめとは一概には言えない面もあります。
第二新卒などほとんど社会人としてのキャリアを持っていない場合の未経験と、特定の分野でキャリアを積んだ上で新しい分野にチャレンジする場合の未経験とでは、転職を取り巻く環境も大きく異なってきます。
また、未経験でもすぐに仕事に馴染める職場を探しているのか、それとも未経験から経験を積んで高度なスキルを身につけたり資格を取得できる職場を探しているのか、によっても違ってくるでしょう。
ですから、未経験から転職を目指す場合には、自分のスタートラインを確認しつつ、新しい職場でどんなキャリアを積んでいきたいのかをよく考えた上で検討していくことが大事なのです。
未経験者におすすめの業種・業界は？
未経験者でも転職しやすいおすすめの転職先は、まずは「採用されやすいかどうか」という観点で考える必要があります。
それでは、未経験者を積極的に採用している業種・業界はどこなのでしょうか？代表的な業界としては、飲食業界やアミューズメント業界、小売業界、観光業界、美容業界などが挙げられます。ほかには、近年急速に需要が増加している介護・福祉業界なども選択肢として挙げられるでしょう。こうした業種・業界なら、未経験者でも採用されるチャンスが高いと考えられますし、新しい経験を積む機会にも恵まれるでしょう。
次に、これらの業種・業界のプラス面とマイナス面をそれぞれ見ていきます。
例えば、飲食業やアミューズメント業界では接客が大半を占めており、未経験者でもすぐに仕事を覚えやすいというプラス面があります。一方で、高度なスキルを身につけることができない、大事な仕事を任される機会が少ない、といったキャリアアップややりがいの点でのマイナス面があります。
また、介護業界では、お年寄りをフェイストゥーフェイスで日々励まし・感謝を受けながら働くことで、仕事のやりがいや充実を感じられるというプラス面がある一方で、慢性的な人手不足ということもあって、負担の大きい就業環境で働くケースもある、というマイナス面も見られます。
これらを踏まえると、未経験でもおすすめの業種・業界を一律に決めるのは難しいそうです。まずは「未経験者を積極的に採用している業種・業界」で対象を絞った上で、「待遇」や「将来性」「やりがい」といった個々の側面を考慮しながら、転職する目的と照らし合わせて、転職先を選ぶ方法がベターと言えます。
