経済のグローバル化の影響で、海外で活躍する日本人が増えています。また、それが求められている時代とも言えるでしょう。語学力はもちろん、異なる文化や習慣、ビジネススタイルを持つ環境での経験はビジネスマンとして非常に大きな財産となるものです。
とはいえ、いきなり海外に飛び出して仕事を探すといっても、そう簡単ではありません。「海外で生活した経験がある」「知り合いや親戚が住んでいる」というならともかく、右も左もわからない状況で仕事探しをするとなると、いくら語学力に自信があるといっても不安がつきまとうものです。
実際のところ、海外に出た日本人が働くことができる仕事の種類・職種にはどのようなものがあるのでしょうか？事前に情報収集をしっかりと行った上で、転職先を決めるようにしましょう。
日本語教師
海外で仕事をする場合に語学力が必要となるのは言うまでもありませんが、自身の母国語である日本語を活かせる仕事もいくつかあります。例えば、日本語教師が挙げられます。
外国語の能力ではなく、日本語の能力を武器にするわけです。求人の数は限られてきますが、世界中の広い範囲で見つけることができます。ただし、職場には日本人が一人もいないといったケースも珍しくないので、そのあたりは覚悟しておいたほうがよいかもしれません。
ホテルの従業員・通訳
それから宿泊業界があります。ホテル・旅館は求人数も多く魅力的な選択肢となるでしょう。
この場合、純粋にホテルの従業員として働くケースと、通訳として働くケースで職種を分けることができます。求人が多いのはやはり前者で、現地での語学力はもちろんコミュニケーション能力を高めていくこともできるでしょう。
色々な国の人と接することで、グローバルな視点や感性を身につける機会にも恵まれるはずです。いきなり正社員としての採用を目指すだけでなく、ハイシーズンで人手不足となっている時期にアルバイトなどで採用された上で、正社員としての登用を目指す選択肢もあるでしょう。
クルーズ船のクルー
観光業界に含まれますが、クルーズ船のクルーとしての仕事も人気の職種です。何しろ、世界中を回りながら働くことができるので、色々な経験ができます。
期間限定の仕事も多いので、海外での経験を積む機会として検討してみるとよいかもしれません。たいていの職場では食費と宿泊費込みなので出費が少ないのも魅力です。
レストラン・カフェの従業員
他には、ポピュラーな仕事ではありますが、レストランやカフェなどの飲食業があります。ワーキングホリデーで働くケースが多く、仕事の得やすさでは一番でしょう。特に、最近は海外でも和食ブームの影響を受け、和食・日本食のレストランが増えてきているので、そういったところでの日本人の採用ニーズも増えているようです。
ただし、収入面で希望に合った求人を見つけるのが難しい傾向もあるので、事前に情報収集をしっかり行い、色々な種類の求人をチェックしていく工夫が求められるでしょう。
