短期の仕事を見つける方法として一般的なのが、「派遣に登録する」と「アルバイト」の２つです。派遣社員は派遣会社を介して仕事を紹介してもらうので、支払いは就業先ではなく派遣会社からとなります。一方、アルバイトは就業先と直接の雇用関係になるので、給料の支払いも就業先もしくはそのオーナーからとなります。
それでは、短期で働きたいと思う場合、派遣とアルバイトではどちらの方がメリットが大きいのでしょうか？キーワードは「給与」と「採用までのプロセス」の２つです。
給与は平均的に派遣社員の方が高い
時給は大抵の場合、アルバイトよりも派遣社員として勤務する方が高く設定されています。平均すると100円から150円程度の違いがあるとされています。
とはいえ会社側とすれば、直接雇用できた方が人件費を抑えられるわけですから、できるだけアルバイトを雇いたいという企業も少なくありません。「この職場でどうしても働きたい」という希望がある場合には、派遣会社を介して申し込むのではなく、アルバイト求人に直接応募する方がより確実性は増します。
それ以外にも、アルバイトと派遣社員の待遇面での違いの一つに、交通費の扱いがあります。アルバイトは短期であっても、基本的に交通費が支給されます。
一方で、派遣社員はほとんどのケースで交通費が支給されません。「給与に交通費が含まれている」というのが基本的な考え方となっています。
ですから、長時間電車に乗って遠くの仕事場へ通う場合には、交通費を支給されるアルバイト採用の方がお得になる、ということもあるのです。申し込みの際には、自宅から仕事場までの交通費を必ずチェックするようにしましょう。
採用決定までのプロセスはアルバイトの方がシンプル
派遣で申し込む場合には、派遣会社へエントリーして、そこから企業担当者が申し込みをして結果を待つ、という幾つかのプロセスが発生します。一方、アルバイトとして申し込む場合には、募集を行なっている会社へ直接エントリーして結果を待つので、プロセスがより簡単で時間のロスが少ないと言えます。
短期で働きたいと希望している人で「一日でも早く働き始めたい」と考えている場合には、アルバイトの求人に申し込む方が希望に叶うと言えるでしょう。
正社員や契約社員を目指すなら派遣がおすすめ
派遣会社はたとえ就業期間が短期であっても、派遣した社員が就業先で正式に採用されるようサポートをしてくれます。また、契約更新のたびに賃上げ交渉なども行なってくれるので、大変心強いです。
一方で、アルバイトは短期の契約期間が終わったら、そこですべて終了となりますし、他者のサポートを受ける機会もありません。将来的に正社員や契約社員を目指したいと考えているようでしたら、派遣社員として働く方が近道になりそうです。
