転職市場では、どんな業種・業界が人気なのか？時代の流れに関係なく定番の人気を得ている業界もあれば、時代の変化に合わせて注目を集め、急成長している業界もあります。
確かに人気のある業界かどうかという点も、職探しを行っていく上で重要なポイントにはなりますが、実際に転職するときには、人気があるかどうかだけではなく、5年後・10年後にその業界がどうなっているのかも考慮して、検討していくことが大切です。業界の評価が下がるということは、それだけ働く環境が悪化していく可能性が高くなりますし、その業界の将来性とも関わってくるからです。
定番の業界は？
自動車
人気企業ランキングで上位に来るのは、あまり浮き沈みがない業界です。その筆頭が自動車業界です。トヨタ・日産・ホンダはもちろん、マツダやスバルなど、世界的に見ても非常に高い評価を得ている企業がズラリと並んでおり、いつの時代も高い人気を得ています。
転職の人気企業ランキングでも、これらの会社は必ず上位にランクインしているほどです。不景気に強く、ちょっとやそっとでは破綻のリスクもなく安定した昇給・昇進が期待できるので、当然だと言えるでしょう。
商社
自動車業界と並んで、もしくはそれ以上の人気を得ているのが商社系です。三菱商事や三井物産、伊藤忠商事などの大企業は平均年収1000万円を超えることも珍しくないので、こちらも常に人気の業界です。
ただし、商社系は中途採用での転職が難しく、人気のわりには実際に転職を目指す人は少ない傾向が見られます。
注目の業界は？
医療・福祉
ここ10年ほどの間に急速に人気を高めているのが、医療・福祉業界です。高齢化の影響もあり、特に介護関連の業種が注目を集めています。
これは需要が急速に増加して、業界全体が人手不足に陥っているため、転職しやすいといった現実的な面も影響しています。ただし、人気と注目を集めている一方で、待遇面での不満や離職率の高さなどが問題視されています。今後どう改善されていくのかも注目したい業界です。
IT
同じく、この10年ほどの間で急成長を遂げたのがIT業界です。グーグルやソフトバンクあたりは屈指の人気企業としておなじみです。
中途採用を積極的に行っているところも多く、転職のチャンスも大きい業界といえます。その一方で、ひと昔前に比べると改善されてきてはいますが、残業が多くハードワークな職場環境のためか、離職率の高い業界でもあり、職場に馴染めるかどうか、適正があるかどうかが問われる業種でもあります。
外資系
他には、外資系企業が急成長している保険業界や製薬業界、コンサル業界なども人気業界として挙げられます。
これらの業界の外資系企業では、日本企業や他の業界からの転職にポジティブな企業が多いので、外資系企業への転職を考える場合にオススメできる業界と言えるでしょう。
