Uターン、Iターン、Jターンによる就職・転職事情は?
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転職を機会に移住・転居する、または移住・転居のために転職するといったケースでは、いくつかのパターンが見られます。パターン毎に、「Uターン」「Iターン」「Jターン」といった名称で呼ばれていますが、内容が各々異なります。

それぞれ何が違うのでしょうか?各パターン毎に、就職や転職の向き・不向きはあるのでしょうか?

 

Uターンとは?

最も馴染みがあるのは、Uターンでしょう。誰でも一度は耳にしたことがありことと思います。

Uターンとは、進学や就職を機に都会へ移転していた人が故郷に戻ることを指します。基本的には、実家のある地域へ戻ることを言いますが、そこまで厳密ではなく、故郷の自治体へ移住するケースも含まれます。

Uターンのメリットは、生まれ育った馴染みのある土地で再スタートを切ることができる点です。両親や親戚、学生時代の友人、近隣の顔馴染みと再会し、改めて交流を深めながら新生活を送ることができるのは非常に大きなメリットです。

一方で、就職・転職という点ではどうでしょうか?出身地によっては、「なかなか就職先が見つからない」「求人があっても条件があまりよくない」といった問題点も見られます。そもそもは、地元に良い仕事がなくて都会に就職した、という人も多いでしょうから、なかなか難しい面もあります。

Iターンとは?

Iターンとは、出身地とは異なる地方へ移住することを指します。例えば、都会に生まれ育った人が田舎暮らしに憧れて引っ越す、といったケースが挙げられます。最近は、週末夕方のテレビ番組などで、芸能人が田舎で移住生活を送る、という企画を見ることもありますよね?まさに、これがIターンなのです。

このIターンの特徴は二つあります。「馴染みのない地方へ移住する」「自分で移住する先を選べる」という二点です。Uターンは土地に馴染みやすい一方で、必ずしも自身が希望する仕事を得られないケースも考えられます。

Iターンであれば、就職・転職の情報収集をしっかり行った上で移住することが前提なので、「希望する仕事の確保」と「住みたい場所への移住」を両立することができます。ただし、都会育ちの人が地方に馴染むのはなかなか難しい部分もあり、移住後に理想と現実のギャップに悩まされるケースも見受けられます。職場の確保よりも、地域に慣れる方が難しい、という意見もあります。

Jターンとは?

Jターンは、UターンとIターンのちょうど中間で、都会から出身地に近い地方都市へ移住することを指します。都会での暮らしに疲れたのでゆとりのある暮らしをしたい、でも出身地の故郷には魅力のある就職先がない、そんな場合に適しています。

例えば、宮城県の田舎で生まれ育ち、上京して大学進学・就職したが、結婚後に子育て環境や両親の世話などを考え、地元へも帰りやすい仙台市に転職・移住する、といったケースが該当します。仙台市や金沢市・広島市などの地方都市であれば、故郷にはない利便性と自然の多さの両方の魅力を味わえますし、休暇の際に出身地へ戻りやすい、といったメリットもあります。このような地方都市であれば求人数も多く、大企業の支社・支店などの就職先を見つけやすいのも魅力でしょう。

ただし、馴染みのない地域へ移住するという点はIターンと同様なので、移住先の地域に慣れることができるかどうかが、Jターン成否の鍵となります。

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