近年企業における社員の雇用形態は多様化しており、同じ職場であっても正社員だけでなく契約社員や派遣社員、嘱託社員などさまざまなタイプの社員が働いています。ただし、正社員は社会保険やボーナス・各種手当などを活用できるという幾つものメリットがあります。
それでは、40代で転職を考えている女性が正社員としての契約を勝ち取りたいと思う場合、どのような点を念頭に置いておく必要があるのでしょうか？
転職ではこれまでのキャリアが評価される
40代の女性が転職をしようとする場合、応募先の担当者は「これからの伸びしろがあるか？」ではなく、「これまでどのようなキャリアを積んできているのか？」をチェックするということを覚えておくべきです。つまり、「即戦力となり得る人材かどうか？」が判断のポイントとなります。
ですから、前職でどのような業務を担当し、どのような成果を上げることができたのかを分かりやすく説明できるように準備しておくことはとても大切です。面接において大抵の場合は、これまでの仕事の成果について詳細な説明を求められますので、担当してきた業務やプロジェクトの内容を簡潔に分かりやすく説明できるように、また具体的な数値を使って成果をアピールできるように用意しておきましょう。
ユニークなスキルを身に付けておくことが大切
40代の転職になると、WordやExcel、Windowsなどの検定を持っている事はほとんど評価されません。むしろ、FP（フィナンシャルプランナー）や中小企業診断士などのユニークなスキルや資格を取得しておくと良いでしょう。
そうすることにより、面接の担当者に「これまでの自社になかった付加価値を提供することができる」という印象を与えることができます。IT関連企業へ転職を希望しているなら、応用情報技術者やプロジェクトマネージャ・情報セキュリティマネジメントなどの情報処理技術者試験を受験し、資格を取得しておきましょう。
また、外資系企業や英文事務、海外営業担当などのポストへ応募する場合には、英語や中国語などの語学スキルを磨いておくことが、正社員採用を勝ち取るカギとなります。
年収が必ずアップするとは限らないことも覚えておこう
40代の女性が転職をする場合、企業によっては正社員として採用されたとしても、月々の給与・年収はダウンしてしまうこともあります。また、前職の企業では利用することができた福利厚生や特別手当などが新しい会社では用意されていない、ということも起こり得ます。
ですから、募集要項は必ず前もって詳細に確認した上で、応募するようにしましょう。
