会社や組織で仕事をされている場合、職場の人間関係に悩みを抱えている方はとても多いです。悩みが大きくなってしまい、「いっそのこと辞めてしまいたい」と転職を考える人も少なくありません。
そんな時、次の仕事を探す転職活動において、どのようなことに気を付けると良いでしょうか？ここでは、人間関係で転職を考えるときの「転職時の注意点」と「対策」「職探しのポイント」について確認していきます。
転職理由のナンバーワン
人間関係の悩みは世代や業種を問わず、転職理由において常にトップを占めています。仕事の能力はあるのに職場の同僚や上司とうまくいかずに辞めたくなる、また人間関係の問題でせっかくの能力を発揮できなくなるといったケースもあるでしょう。
派閥や上下関係、さらには上司や職場でのいじめなどに煩わされて仕事に集中できない、そんな場合には転職して自分の能力を発揮できる場を探したほうが良いとも言えます。
転職時の注意点
職場の人間関係は、性格や価値観などの相性の問題が出てくるだけに、早い段階で問題を抱えてしまうことも多いものです。ただし、人間関係がうまくいかないからといって、すぐに会社を辞めてしまうと次の職場探しでマイナスになってしまうことがあります。
例えば、「この職場はダメだ」と思って数ヶ月で辞めて、転職活動を始めたとしましょう。おそらく採用面接では、採用担当者から前職を数ヶ月で辞めた理由を聞かれるでしょう。そこで、「前の職場は人間関係がひどい」「いじめが横行していた」といったことをアピールしても、採用担当者は、前の職場での人間関係の事情まで深く考えることはないでしょうし、ネガティブな印象を持たれてしまい、決してプラスには働かないでしょう。
それと、職場に馴染めずに退職する場合は、もちろんのことですが自己都合となります。会社都合に比べて失業保険の受け取りにおいては不利になるので、このあたりも意識して考える必要があります。
対策と職探しのポイント
となると、同僚や上司とうまくいかないからといって、すぐに辞めるわけにはいきません。では、どうすればいいのでしょうか？
まずは、問題の原因となっている職場の雰囲気や空気の改善を目指してみましょう。同僚とうまくいかないのなら上司と相談する、上司とうまくいかないなら異動願いを出すなどの方法があります。
この方法で、うまく状況が改善すれば様子をみても良いかもしれません。しかし、職場の雰囲気や人間関係を一変させるのは難しいケースも多いです。その場合、こういった努力を続けながら、転職活動も同時進行で行っていくのがベターでしょう。
会社を辞めた後に職探しをする場合に比べて、働きながらの職探しなら、今の職場での就業期間が短かったとしても、大きなマイナス材料にはなりません。仕事が忙しくて転職活動を行う時間がとれないという場合でも、転職エージェントを利用すれば担当者が求人情報を探してくれたり、面接のセッティングなどを行ってくれるので、コツコツと続けていくことができるはずです。
最後に大切になるのが、いざ退職するという時の退職理由です。いくら人間関係に苦しめられて、うんざりして辞める場合でも、決してそのことを批判するような理由を告げて辞めることは避けましょう。転職した後、またどこかで繋がりができないとも限りません。最後まで大人の対応で、後々にトラブルの種とならないよう辞めることを心掛けたほうが賢明です。
